有角人種が人間と婚姻する際、
想い人に角を折って貰うことで
人間堕ちする風習がある。
古くから行われてきたこの風習は
有角人種と人間の力の差が大きすぎる
ことに起因する。
有角人種は得てして怪力であり、
婚姻、そしてその後の生活において
その力の差は人間との間に
様々な障害を引き起こす。
その力の根源たる“角”を折り
非力な人間に堕ちることこそが
婚姻の条件となる。
上位種の誇りと力を捨ててでも
自らを非力な下等種に堕とし
人間と添い遂げたい。
その為に、角を折ることを懇願する。
これは紛れもない“純愛”である。
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本番なし
タイトル: 有角人種が人間と婚姻する際、想い人に角を折って貰うことで人間堕ちする風習がある
作者: 流体肉
人間より高貴であり、強さの面でも圧倒的に上位な筈の有角人種の女の子。そんな子が角折りの儀式をやり遂げるために快楽と恐怖に耐え、あられもない姿をさらし、それを本来格下の人間に受け入れてもらう――その様子はとても無様でありながら、互いの深い愛情が感じられました。また、儀式の過程で削られ変わり果てていく角が女の子の痴態と重なり、取り返しのつかない行為への背徳心をかき立て、儀式への興奮が一層高まりました。本番どころか性行為はキスしかない作品ですが、それ故に人間には備わっていない角という器官への快楽が強調されており、他作品とは異なった官能的な刺激が味わえると思います。殆どレビューを書いたことが無い私ですが、過去一のエロ同人に遭遇した興奮を抑えきれず筆を起こす決心をしました。迷っている方には購入を強く勧めたいです。
タイトルままの作品です。有角人種の角折り、私は今までそこまでシチュエーションとして意識したことはなく、あっても凌辱の屈辱的なシチュという印象だったのですが、純愛でこうして仕立て上げることができるとは。脱帽です。結果によって不可逆さをもたらすことのエロさというものは、処女喪失のそれと通じるところがあるように感じましたが、上位存在をそうでない人へと「墜とす」角折りのもたらす凄まじい背徳感は、ひょっとすると完全に処女喪失のシチュエーションを超えているのではないか、などと思ってしまうもので、非常に衝撃を受けました。エロ作品を読んでいて、自分の知らなかった刺激を受け取るときほど面白いことはないですね。神秘的なものが世俗的な存在へと堕ちることで喪われてしまうこと、そうした儚さが生み出すエロスというのはある意味では凌辱的でありながら、しかし一貫した純愛モノとしての筆致により、そこには堕落としてではない、人と添い遂げる未来を選んだことへの確かな幸福感が滲んでおり、実に絶妙なバランスの上で成り立っている作品だと思います。旦那の側もリスキーというのも、愛の作業として相互的で良いですね。スレンダーで穏やかそうな有角人種の子が、獣と化したり痴態を晒すギャップも大変刺激的で、各要素の絡み合いが素晴らしいです。角を折ることはリョナ的でもあるので、もしかすると苦手な人は苦手かもしれませんが、凌辱派の人にも純愛派の人にも是非目にして欲しい傑作だと感じました。
これは愛愛ですよこれは有角人種の伴侶の角を折る神聖なる愛の儀式の物語これは角折スキーによる角折スキーの為の角折属性特化本先ずこの本に「無粋な本番行為」は御座いません有角人種の嫁が伴侶の角折儀式に悶絶アクメする様をただただ鑑賞する作品で御座いますもし角折属性をお持ちでない方であればお勧めしかねる本ですがそれでも尚手に取り新たな性癖の開拓に勤しむのも一興でしょう
SMをご存知だろうか。深い信頼や愛情に基づき交わされるその行為は、挿入を伴わないこともある。本作はそんな、挿入を伴わない愛の契りの話である。本作は異類婚姻譚である。上位種の嫁を「人間に堕とす」ために角を折るという、一見すれば暴力的な内容だ。しかしながら、それは正確ではない。困難を共に乗り越える二人の、最初で最大の試練である。互いに信頼しあい、男は苦痛に、女は快楽に耐える。秘めた獣性を乗り越えながら婚礼の儀である「角折り」を執り成す様子は、読み手に「愛」「信頼」について問いかけるようだ。無様で耽美、凄絶で妖艶。蕩けるような表情、全てを絞り出したような失禁、理性を失い呂律が回らなくなった舌。それでも紡がれる「愛してます」の言葉。繰り返す。この作品に、挿入行為はない。そんなものは、必要ないのだから。
種族の違う2人が、互いの愛情を苦しみながらも確かめ合おうとする、もはや神秘性さえも感じる愛の尊さに深く感動いたしました。他の作品だと一息に折られがちな角を、丁寧に丁寧にそして相手のことを思いやりながら少しづつ削って手折っていくその過程をじっくりと書き切っていただきありがとうございました。この作品に出会えたことに感謝しかありません。
徹底的な純愛
上位種である有角人の女の子が自身の聖性の象徴にして力の源である角を折られるという徹底的な蹂躙、それを想い人への「愛」一つで耐え抜き受け容れる。男の側も容易く自分を縊り殺せる相手が自分への愛で耐えきってくれる事を信じ最後までやり遂げる、狂気さえ感じられる壮絶な覚悟に満ちた徹底的な純愛でした。角に鑿を打ち込まれるとき、へし折られる時、引きちぎられる時と何度もトドメを刺されてそのまま死んでしまうのではないかという勢いでイキ狂う姿に最高に興奮します