10才の誕生日。
僕は、両親を魔女に殺されている。
なんの前触れもなく現れたその魔女は、
無慈悲にも、僕の大切なものを全て奪っていった。
僕は抵抗することも許されず…。
「魔女の弟子」にされた―――。
・・・・・
突如始まった、魔女との「家族ごっこ」。
無慈悲な魔女は、とんでもなくドジだ。
そして、優しく温かい。
本当にこの魔女が僕の両親を殺したのだろうか。
何度も仇を取ろうと思ったが、居心地の良さと魔女の屈託のない笑顔に
つい仇を取るのを先延ばししてしまう。
その一方で、「僕に近づくすべてのもの」を冷酷に排除していく魔女――。
「魔女?」 「家族?」 「愛情?」 「支配欲?」
入り混じった複雑な感情に、二人の関係は形を変え―――。
『残酷で、優しい魔女の物語。』
結末は貴方の眼で。
<全46p>
タイトル: 魔女の作り方
作者: よはち
無邪気で、可愛くて、おっちょこちょいでどこか抜けてて、それでいてドロドロの執着心を向けてくる残酷なお姉さんは好きですか?執着されるショタ(後々成長します)が、お姉さんに愛憎を募らせていく課程が丁寧で、それが最高潮に達したときに梯子を外され、そこからはもう落ちていくだけ。個人的には、魔女にとってのハッピーエンドだと思いました。一方で少年は、こんなに深い愛情を注がれておきながら、そのうえでなお、魔女のため研ぎ澄まされたナイフ、道具としてしか扱われずに、使い終わった道具の恋慕はどこにいけばいいのか。そんな、じんわり苦い後味の残る読後感です。絵柄もストーリーもクリーンヒット。とってもいい作品に出会えました。
サンプルから思いっきりバッドエンドで終わるのかなと思いましたが、魔女視点だとハッピーエンドであり、少年視点でも確かにバッドエンドではあるけど、前向きな終わり方をします。全年齢作品でありながら、セクシーだったりかなり衝撃的なシーンもあります。「魔女の作り方」というタイトルが読み終わってからしっくりくる……!魔女も少年も可愛かったです。面白かったです!
他のサイトの広告で気になってこのサイトまで飛んで買ってみたんですが、最高でした……少年の愛憎の深さ、それを補強するエピソード、それらが織り成す感情移入、そしてクライマックスでの自分の心もぐちゃぐちゃになる感じ…久々に漫画で心の芯がスーーッと冷えていくあの絶望感のような逃げようもない感覚を味わうことが出来ました本当に良い作品でした…
流れるような展開でスッと入ってくるお話でした。読み終わってから考えると魔女が終始一貫してある目的のために行動していて、その為には何でもやるし、普段のほんわかぶりや優しさ、主人公がケガした時の必死さもそのため何だと思うとトンでもない悪党だなあと感じました。最後のシーンの主人公はどんな思いだったんだろうか気になります
絵柄と世界観が好み過ぎて迷わずに購入しちゃいました。最初、えっちな魔女のお姉さんとそのお姉さんに振り回される少年のお話かな?と思いきやお話が進むにつれてダークな展開になっていき少しだけ悲しくなりました。執着系かと思いきや殺してもらうための行為だったとは…読んでいて辛かった。青年(少年)と生きるより死にたかったのね…。最後は「私の魔女に願い事」に続く終わり方になってます。
少年の変化がいい
魔女に家族を奪われ、その魔女のもとで育てられた少年の話です。魔女は優しいお姉さんのようですが、それでいて善人でなく間違いなく魔女である姿を見せてきます。魔女のことを憎みながらも共に暮らすうちに異性として惹かれていく少年。その二人の関係性の変化と魔女の突然の裏切り、全体のテンポも良く非常に面白い作品でした。